Webデザイン技能検定とはどのような資格?難易度や受験時の注意点について解説!

公開日:2023/07/01 最終更新日:2023/11/16

Webデザイナーを目指している方のなかには、まずは資格を取りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。資格を取って、自身の市場価値を高めたいと思っている方もいると思います。この記事では、Webデザイン技能検定について、その難易度や受験時の注意点について解説します。気になる方はぜひ最後までご覧ください。

Webデザイン技能検定とはどのような資格?

まず、Webデザイン技能検定について解説します。この検定は、Web業界で唯一の国家検定制度です。2、3級はインターネットスキル認定協会理事長から、1級では厚生労働大臣から合格証書をもらえます。

試験は、実技試験と学科試験に分かれており、Webサイト制作に必要なウェブサイトやシステム構築などの知識、技能、実務能力が出題されます。合格すると、Webデザインに関して、一定の知識、スキルを持っている証明になり、履歴書等に保有資格としてアピールすることができ、転職や就職活動にも利用できます。

Webデザイン技能検定の受講はどんな人におすすめ?

Webデザインの資格をとることによって、さまざまなメリットがあります。どのような人におすすめの資格なのか解説します。

将来Web関係の仕事に就きたい人

デザインだけでなく、直感的に理解しやすいサイトの構造なども学べるため、将来Web関係の仕事につきたい人にとっては、役立つ資格です。とくに、未経験者が転職するアピールの材料として使えます。

Webデザイナーやエンジニアをしている人

すでにWeb関係の仕事に就いている人にとっては、キャリアアップの材料となります。Webデザインの知識を知ることで、広い範囲の業務をこなせるようになり、市場価値が高まります。すでにデザイナーとして働いている人にとっても、スキルの証明になるのでおすすめです。

副業でブログの開設や独立したWebサイトを作りたい人

近年、WordPressなどのサービスが数多くリリースされていることもあり、誰でも簡単にブログを開設できるようになっています。そのため、Webデザインの知識を持っておくことで、より効果的なデザインのサイトを作れるようになります。資格の勉強をするなかで身につけた知識を、Webデザイナーとして働かなくとも、活かせるのがメリットです。

Webデザイン技能検定の難易度

3級の合格率は60から70%と、しっかり受験対策をすれば十分に合格可能な資格となっています。筆記試験はインターネットの仕組みやWebデザインの基本知識がマーク式で問われ、実技試験はHTMLやCSSを使った基本的なサイト制作の課題が出されます。受験資格はWebの作成や運営に従事している者及び従事しようとしている者とされていますが、実務経験に制限がないため、実質誰でも受験可能です。

2級の難易度と受験資格

2級の合格率は40から50%となり、筆記試験はより専門的になります。実技試験もコーディングや画像の加工などより実践的な内容が出題されます。受験資格は3級に合格していることや、2年以上の実務経験、Web制作に関する学校を修了した者が対象です。

1級の難易度と受験資格

1級の合格率は10から20%と非常に低くなります。学科試験と実技試験が別日程で年に1回ずつしか実施されず、学科試験に合格していないと実技試験を受けられません。試験内容もより高度なものとなり、実技試験ではWebサイトの設計と計画を作成し、サーバーサイドの領域の知識も必要となります。

また、合格基準点は70点以上で、実技に関しては各作業項目で60%以上の特典が必要です。学科試験の受験資格は実務経験が7年以上、もしくはWeb制作に関する学校に通っていた後それぞれの学校の特徴に応じた年数の実務経験が必須です。2級に合格していたとしても、合格後2年以上の実務経験が必要となります。

Webデザイン技能検定を受験する際に注意するべきポイント

2、3級は年齢によって値段が異なるので、注意が必要です。3級では、35歳未満は3,000円以上、35歳以上は5,000円が必要で、2級では、35歳未満は7,000円、35歳以上は12,500円が必要となります。1級は年齢関係なく学科7,000円、実技25,000円となります。

受験日程は、2、3級は年に4回、1級は年に1回しかありません。申請期間がおよそ2~3週間程度と短いため、注意が必要です。また申し込み方法もインターネットと郵送ありますが、インターネットでも決済の確認に2、3日かかることもあるため、余裕を持って申し込みすることをおすすめします。

事前にマスターしておくべきソフトとは?

2級以上になると、Adobe PhotoshopやAdobe Dreamweaverなどのソフトウェアが必須となりますので、使い慣れておく必要があります。そして1級では、自身のパソコンを持ち込むことが認められているので、注意しましょう。公式ホームページでは、3年分の過去問が公開されているので、対策しておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、Webデザイン検定について難易度や注意するポイントなどを解説しました。Web関連の資格では唯一の国家資格であるため、取得すると、独立するだけでなく、自身の市場価値を高めることにもつながります。2級以上では実務経験も求められるので、取得を目指している方は、計画的に受験スケジュールを組むようにしましょう。1級では実務経験は必須となるので、注意が必要です。また、申し込みの期間が半月と短く、手続きにも時間がかかるため、早めに準備することが重要です。

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