
WEBデザインをするうえで、プログラミングの知識や技術は必ずしも必要というわけではありません。しかし、デザイナーがプログラミングについて学ぶことにはさまざまなメリットがあります。本記事では、デザイナーがプログラミングを学ぶべき理由と、デザイナーにおすすめするプログラミング言語を紹介します。
WEBデザイナーがプログラミングを学ぶべき理由
まずは、WEBデザイナーがプログラミングを学ぶべき理由を3つ紹介します。
就職・転職しやすくなる
プログラミングスキルをもつことは、就職や転職を有利に進める上で非常に大きな武器となります。現在、IT業界では深刻な人材不足が続いており、この状況は短期間で改善される見込みがありません。
そのため、企業側は一人ひとりの社員に対して多岐にわたるスキルや能力を求める傾向があります。とくにプログラミングスキルは、ほかのスキルと組み合わせることで仕事の幅を大きく広げられます。
そのため、求職者としての市場価値を大いに高められるでしょう。結果として、プログラミングができる人材はより多くの求人機会を得られ、キャリア選択の幅を広げられます。
WEBに適したデザインが作れる
プログラミングを学ぶことで、WEBデザインのクオリティを向上させられます。とくにWEBサイト制作においては、デザイナーとプログラマーが協力してプロジェクトを進行する場面が増えています。
このような環境でプログラミングの知識をもっていると、WEBサイトの構造や仕様を深く理解した上でデザインを考案することが可能です。これにより、WEBに適したデザインを作り出せます。
また、プログラミングスキルをもつことで、プログラマーとのコミュニケーションもスムーズになります。たとえば、デザインの意図や技術的な制約について共通言語で話し合えるため、プロジェクトの効率化につながるでしょう。
このようにプログラミングスキルは、デザイナーとしての表現力やキャリアの幅を広げる手助けとなります。
案件の幅が広がる
プログラミングを学ぶことで、受注できる案件の種類を増やせます。とくにWEBサーバーやプログラミングの知識をもっていると、単なるデザイン業務に留まらず、システムの構築や機能の追加といった業務もできます。
たとえば、問い合わせフォームの設置やオンラインショッピング機能の実装は、WEBサイト運営において欠かせない要素です。これらのシステムは、定期的なメンテナンスが必要です。そこで、プログラミングスキルをもつことで、メンテナンス作業にも対応できるようになります。
結果として、一度納品した案件にとどまらず、継続的に案件を受注して安定した収益を確保できる可能性が高まります。デザインにプラスしてシステム構築やメンテナンスを手がけられるスキルは、フリーランスや個人事業主としても大きなアドバンテージとなるでしょう。
デザイナーが知っておきたいプログラミング言語
ここからは、WEBデザイナーがキャリアアップを目指すために知っておきたいプログラミング言語を紹介します。
HTML/CSS
HTMLとCSSは、WEBサイト制作における基本中の基本といえる言語です。HTMLはWEBページの構造を作成する役割をもち、CSSはそのデザインやレイアウトを整える役割を担います。
これらの言語はWEBサイト構築の土台となるため、WEBデザイナーにとっては不可欠なスキルです。WEBデザインの仕事に携わるなら、まずはこの2つを習得することを優先すべきです。
HTMLとCSSを使いこなせば、静的なWEBサイトを一から作り上げることができ、デザイナーとしての基盤を固められます。
JavaScript
JavaScriptは、WEBデザイナーがとくに学びたい言語の一つとして挙げられています。この言語を使うことで、HTMLやCSSでは表現できない動的な要素をWEBサイトに加えることが可能です。
たとえば、スライドショー、アニメーション、リアルタイムでのデータ表示など、視覚的にインパクトのある機能を実現できます。これにより、ユーザー体験を向上させ、デザインの幅を大きく広げることが可能です。
JavaScriptの基本を学ぶことで、より魅力的なWEBサイトを作成できるデザイナーとして評価されるでしょう。
PHP
PHPは、WEBデザインだけでなく、WEBシステムの構築や管理にも役立つスクリプト言語です。とくに、ショッピングサイト、掲示板、お問い合わせフォームなどの動的機能をもつWEBサイトの開発において頻繁に使用されます。
PHPを習得することで、デザイナーは単なるビジュアル制作にとどまらず、システム全体を把握してクライアントの幅広いニーズに応えられます。さらに、PHPのスキルをもつデザイナーは、プロジェクトチームのなかでも非常に重宝される存在です。
このため、上級WEBデザイナーを目指すのであればぜひ身につけておきたい言語の一つです。
まとめ
WEBデザイナーがプログラミングを学ぶことで得られるメリットは数多くあります。プログラミングスキルは就職や転職を有利に進める武器となり、キャリアの幅を広げる助けとなります。また、WEBデザインのクオリティを向上させることで、より実用的でユーザーに適したデザインが可能です。さらに、プログラマーとの円滑なコミュニケーションも期待できます。WEBデザイナーにおすすめの言語には、基本となるHTML/CSS、動的表現が可能なJavaScript、そしてシステム構築に欠かせないPHPが挙げられます。これらを習得することで、デザイナーとしての市場価値を大幅に高められるでしょう。