自由な働き方を実現しやすいWebデザイナーは、近年人気が高まっている職業の一つといえるでしょう。Webデザイナーには国家資格である「WEBデザイン技能検定」があり、資格を取得することで知識の豊富さや技術力の高さをアピールして仕事を獲得できる可能性があります。そこで本記事では、WEBデザイン技能検定について解説します。
WEBデザイン技能検定の難易度・合格率
近年では働き方は多様化しており、都会の会社に在籍しながら地方に移住し、リモートワークを中心に仕事をしたり、フリーランスとして働いたりする方も珍しくありません。働き方が多様化する社会において、Webデザイナーは人気が高まっている職業の一つだといえるでしょう。
Webデザイナーはパソコン一つで仕事ができ、納品ややりとりもインターネット上で完結できます。会議はオンラインミーティングができるので、場所を選ばない働き方ができる選択肢の一つでしょう。ただ、Webデザイナーの人気が高まっている分、ライバルが多いのも事実です。
そのため、安定的に仕事を獲得するには、実績や知識、技術力などが必要になります。ただ、Webデザイナーとしての能力をアピールする方法に困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで「WEBデザイン技能検定」という資格を取得しておくのがおすすめです。
WEBデザイン技能検定はWeb業界唯一の国家資格であり、Webデザインに関する知識やスキルが問われる資格です。3級・2級・1級という3つのランクがあり、1級はもっとも合格難易度が高くなっています。3級は合格難易度が低く、合格率は60~70%となっています。学科試験と実技試験があり、どちらも30時間程度勉強すれば合格に手が届くでしょう。
2級はややむずかしい内容とっており、学科試験50~100時間程度、実技試験10~15時間程度の勉強が必要になります。合格率は約30~40%となっており、受験者の半数以上が不合格になります。そして、もっともむずかしい1級の合格難易度は約10~20%です。勉強時間の目安は人によりますが、かなり多くの勉強時間が必要になるでしょう。
WEBデザイン技能検定の受験資格
どのランクの資格を受験するのかによって、受験資格が異なります。たとえば、3級は受験資格が設けられていないため、申し込みさえすれば誰でも試験を受けられます。
2級は2年以上の実務経験がある、協会が定めるWeb作成や運営に関する科目が含まれていると認められた該当科の学校を卒業または訓練を修了しているといった条件の、いずれか一つを満たす必要があります。
3級を合格している場合も2級の受験資格を得られます。1級は受験資格を得るのにも高いハードルがあり、7年以上の実務経験、特定の学校を卒業・訓練修了後、5年以上の実務経験があるなどの中で、いずれか一つの条件を満たさなければなりません。2級の試験合格後、2年以上の実務経験がある場合も受験資格を得られます。
WEBデザイン技能検定の勉強方法
せっかくWEBデザイン技能検定を受けるなら、合格したいと考えるのは当然です。
WEBデザイン技能検定の勉強方法には、独学と通信講座やスクールに通うという2つの選択肢があります。独学で勉強する場合、市販のテキストや過去問を解いて対策をします。参考書代しかかからないうえに自分のペースで勉強できるので、本業の傍らでも取り組めるのが魅力でしょう。
一方、通信講座やスクールを利用する場合、Webデザインに詳しい講師に教えてもらえるので、未経験からでも合格を目指しやすいのが魅力でしょう。独学よりも金銭的負担は大きいものの、スケジュール管理を任せて、効率よく勉強したい方におすすめです。
WEBデザイン技能検定に合格するポイント
WEBデザイン技能検定の勉強をするときは、3つのポイントを意識しておくと効率よく合格を目指せます。専門用語を正確に覚えておくことがポイントの一つです。試験では専門用語が多く出てくるので、意味が分からなければ回答できません。
まずは専門用語の意味を正確に覚えるようにしましょう。
次に、過去問を何度も繰り返し説くことがポイントです。問題になれることができ、さらに出題傾向も分かるので効果的な対策になります。
そのほか、パソコンやOS、アプリケーションソフトの操作に慣れておくことも大切です。試験中に操作方法がわからなくても、質問することはできません。自宅にあるパソコンだけで対策するのではなく、試験会場の環境を確認してうえでそれに近い環境で対策するのがおすすめです。
まとめ
Webデザイナーは人気が高まっている職業の一つですが、安定して仕事を獲得したりキャリアアップを目指したりするためには、Web業界唯一の国家資格であるWEBデザイン技能検定の合格を目指すのがおすすめです。3級~1級までランクがあり、1級はもっとも難易度が高い試験となります。ただ、合格できれば経験と知識、技術などが豊富であるという証明になるので、合格を目指すとよいでしょう。勉強方法は独学と、スクールやオンライン講座を受けるなどの選択肢があるので、自分のスタイルにあったものを選択することが大切です。